こんばんは、ごった煮です。
少し前になりますが、世界文化遺産への登録がされた「北海道・北東北の縄文遺跡群」に関連する博物館を見学しました。
2か所ともに国宝の土偶まで見学できて、本当に行って良かったです。
北海道・北東北の縄文遺跡群
北海道と青森県、秋田県、岩手県に点在する17の縄文時代の遺跡から構成され、日本最大の集落跡の三内丸山遺跡や、宇宙人ともいわれる遮光器土偶が出土した亀ヶ岡遺跡、日本最大のストーンサークルの大湯環状列石などが代表的な遺跡です。
そのなかで、函館市南茅部の「函館市縄文文化交流センター」と八戸市是川の「是川縄文館」に行ってきました。
函館市縄文文化交流センター
レンタカーで亀田半島を回って、到着したのが17時ちょっと過ぎ。もともと間に合えばくらいのつもりで向かっていましたが、せっかくなので翌日の朝一に出直しました。
ここには北海道初の国宝「中空土偶」が展示されていて、併設の道の駅「縄文ロマン 南かやべ」としても国内唯一の国宝がある道の駅とのこと。
そして、この施設一帯が世界遺産を構成する遺跡の一つ、垣ノ島遺跡に隣接しています。
館内は4つの展示室に分かれ、垣ノ島遺跡や大船遺跡など函館市の縄文遺跡からの出土品が展示されていますが、そのなかでも驚いたのが足形付土版。
子どもの足形や手形を押し当てて写し取ったもので、健康に育つことを願ってとか、夭折した子どもの形見とか考えられているようで、北海道と北東北地方で特有の遺物です。
展示室を進むと国宝の「中空土偶」とご対面。展示室の真ん中に鎮座していて、正面から、横から、背面からと好きな角度で眺められます。
表情といい胴体の文様といい、一般的な縄文のイメージと異なる雰囲気があって、見ていて飽きません。
八戸市是川縄文館
昨年の百名城巡りで八戸市の根城を訪れた際、スタンプが設置されている八戸市博物館で存在を知ったのが、「合掌土偶」。
体育座りの格好で、胸の前で両手を合わせ指を組んでいる坐像型の土偶です。
縄文の土偶ってどうも愛嬌があって、心惹かれるのは何故だろう。
この縄文館でも展示を巡っていった先のラスボス的ところに国宝の合掌土偶、当時は全身真っ赤。
やはり単独で展示室を割り当てられて、中央に鎮座しているので、前後左右、四方向からじっくり見学できます。
JALでは今回の世界遺産登録を記念した特別塗装機「JAL JOMONジェット」を就航させています。
函館と八戸、どちらも見学して面白かったですし、良かった。
どういう目的でこんなことをするのかとか、なぜこんな技術があったのかとか、考えだしたら夜も眠れなくなります。
それではこのへんでおやすみなさい。