こんばんは、ごった煮です。
先日仏エアバス、米ボーイングと相次いで2019年の航空機納入状況を発表しましたので簡単にまとめてみます。
2019年の納入実績
2019年のボーイングの納入数は380機に対しエアバスの納入数は863機となり、737MAXの運航停止に乗じて過去最高を記録。
ボーイングはエアバスにダブルスコアをつけられて、歴史的惨敗となりました。
エアバスが納入数でボーイングを上回るのは2011年以来、1970年にA300を生産開始して以降では10回目となっています。
30年間の納入数をグラフにすると、右肩上がりのエアバスに対して浮き沈みの激しいボーイングという構図に。
2009年以降のモデル別納入数
ボーイング
737
2018年にはB737シリーズでの累計1万機を達成したのも束の間、737MAXの運航停止の影響が大ダメージとなりました。
747
昨年、タイ航空でようやく搭乗できたジャンボジェットのB747は、貨物型がまだ生産継続中。
767
B767も貨物型の生産が続いていて、軍用型の2Cとともに一定の需要があるようです。
777
新型B777Xの開発も滞っているため、徐々に減少傾向。
787
残っていた787ロゴマーキング機も通常塗装になってしまったそうです。
2019年は後半に受注とともに気を吐いたものの、B737のダメージを埋めるまでには至らず。
エアバス
Single Aisle
ボンバルディアのA220もシリーズに加わり、B737に代わってLCCなどからの需要は旺盛のようです。
330
A350型と共通のコクピットを持つA330−900neoの投入で、B787シリーズに対抗。
340
これまで搭乗したことがなく写真もなかったA340は、Thomas PikolinによるPixabayからの画像。
最近ではSASかスイス航空ぐらいでしか見かけない気がする。
350
昨年JALが導入するなど、B777Xの開発遅延によりB777の後継機を虎視眈々と狙っているようです。
380
昨年、頼みの綱だったエミレーツ航空からもキャンセルされたことにより2021年で生産打ち切りが決定。