こんばんは、ごった煮です。
来年の修行と旅行をどうするか考え始めている方も多いと思いますが、来年の燃油サーチャージがどうなるかを考えてみました。
素人の愚見ですのでご参考までに。
~目次~
最近の燃油サーチャージの動向
今年の2月には10か月ぶりに燃油サーチャージが復活、今月からは7,000円となっています。(北米・欧州方面路線の場合)
そこで、これまでの燃料サーチャージの推移はこの通り。
来年の旅行や修行を考えるうえで、今後の原油価格の見通しを考えてみます。
最近の原油価格(WTI原油先物価格)
2013~14年に1バレル=100米ドルを超えていた原油価格ですが、米ドルの上昇とともに下落していき、2016年初には20米ドル台後半まで下落。
その後は50米ドルを挟んだ値動きとなっていました。
ここ直近ではOPECの生産調整や中東地域の地政学リスクの上昇により若干上昇し、一時58ドルまで若干上昇しました。
来年の原油価格見通し
来年の見通しを考えるうえでのポイントは以下の4点。
・11月30日にはOPECと非OPECの減産調整が2018年末まで延長されましたが、事前に予想されていた通りで目新しさはなし。
・米国のシェールオイル生産の石油リグ稼働数が原油価格上昇に伴い増加傾向。
・世界的に原油の需要は経済の堅調な拡大に伴うもので、新興国を中心に増加も急増は考えられない。
・米のエルサレム首都認定などによって、中東地域で原油供給ショックが起きても一時的。
これらから考えると一年を通して50ドル前後に再度落ち着くのではないかと思われます。
この場合、燃油価格の算定に用いられる「シンガポールケロシン市況価格」も直近では70ドルを超えていますが、60ドル程度での推移。
従いまして、為替レート(ドル/円)による変動が円貨換算額に大きく影響します。
来年の為替レートの見通し
為替に影響を与えると考えられるポイントは以下の通り。
① 米税制改革による法人税減税、業績改善と米企業の海外からの資金還流。
② 政策金利の引き上げによる日米の金利差拡大。
これらは米ドル上昇、円下落(円安、110⇒120円の方向)の要因。
① 減税による財政赤字拡大と信用格付けの低下の見込み。
② 秋の中間選挙での上下院のねじれ現象発生の恐れ。
これらは米ドル下落、円上昇(円高、110⇒100円の方向)の要因。
まとめ
以上を総合して考えると、燃油価格は一年を通して60ドル前後。
年前半の為替レートは円安により燃油価格の円貨換算額が7,000円超となり「Zone B」(現行水準)適用される時期が続く。
年後半には為替レートが円高となって6,500円程度へ下がり「Zone A」になる。
サーチャージの影響を少しでも抑えたい場合は年後半が良さそうです。
最初にも書きましたが、ここまですべて個人的な見解で特に自信も根拠ありません。
来年の今頃にはどうなっているか分かりますので、大ハズレしていても笑って許してください。