こんばんは、ごった煮です。
ソカロ広場にあるテンプロ・マヨール遺跡は、これ以上大規模な発掘ができないのが本当に残念です。
前回の記事、「国立人類学博物館」はこちらをどうぞ。
ソカロ広場の地下に広がる遺跡
大聖堂と国立宮殿の建つソカロ広場へ。
メトロポリタン大聖堂
国立宮殿
週末なので大勢の人が集まっていて、民族衣装のパフォーマンスなども行われています。
この民族衣装の人たちは写真を撮ろうとするとチップを要求してくるので、遠目から。
テンプロ・マヨール遺跡は大聖堂に向かって右手の脇に地下鉄の出入り口のような入場口があります。
開場時間と入場料
開場時間は火~日曜の午前9時から午後5時までで、月曜は休館日。
入館料は一人70MXN(約450円)、日曜は子供や学生などが入館無料となっています。
遺跡ゾーン、博物館内ともにフラッシュを使用しなければ写真撮影可能。
https://www.templomayor.inah.gob.mx/english
チケットを買って入場すると、ペットボトルを預けていくように指示されます。
遺跡ゾーンを見学
最初に時代区分などの説明板を確認、Mexicas(=アステカ)はメソアメリカ最後期の文明になります。
遺跡があるところは首都であるテノチティトランの中心、2つの神殿を持つピラミッドが建ち、最も神聖とされた場所。
ピラミッドの復元模型、支配者が変わるとそれまでの基盤の上に新たな基盤を造っていき拡張していくことが示されています。
遺跡自体は露天になっていて設置された通路を通りながら見学。
この日は日差しはないものの、暑いので途中で水が欲しくなります。
大部分は神殿の基盤部分のみ、一面の石畳を見てるだけなのでいまいち感慨が沸きません。
積まれた石の違いが、新たに造り直された部分を示しています。
しばらく行くと色付きのチャックモールがいました。
奈良興福寺の阿修羅像みたく、昔は色鮮やかだったのかも。
祭壇ツォンパントリには、「死」を意味するミキストリ(どくろの絵文字)がいっぱい。
併設の博物館が見ごたえあり
説明板も大して読めないので今一つだった遺跡ゾーンと異なり、博物館は素晴らしかった。
先ほどのツォンパントリの壁が復元されています。
見事なアステカの『イーグル戦士』の石像。
『ミクトランテクートリ』は冥府ミクトランの王、どうしても怖さを感じない。
アステカの象徴である鷲の石彫、これにも背中に生贄の心臓を載せる穴があります。
雨の神トラロックは神様なのに壺にされちゃいました。
女神トラルテクトリは大きすぎて正面から撮影できません。
約3,000年前のオルメカのマスクは、オアハカなど南部の州から持ちこまれたものとされています。
アステカは16世紀にスペイン人がやってきて征服され、首都テノチティトランは徹底的に破壊されて基盤のみ残ったのがこの遺跡。
そう聞くと非常に残念ですが、ここの発掘のために植民地時代の歴史ある建物が取り壊されたのも事実です。
そして、スペインによる征服ではアステカと敵対する先住民国家が同盟して加担したのも事実。
そう考えると単純に先住民と侵略者の構図に留まらず、歴史って奥が深いなぁと思わせてくれました。